画像をクリックして動画ページへ移動
一般的に絵画展において、絵の上手さや芸術性という視点にとらわれてしまいがちだが、障がい者アート展では、アートの領域の奥深さに触れることができた。どこか素朴な味わいや、ぬくもりに出会えた。主催者の梅本弥生さんは「感情のままに書いているところが、見ていて感動する」と語る。作品に作為が感じられず、観覧者を意識していない描きっぷりが心地よい。温泉の湯気をモチーフにした作品では、ただ綿を貼り付けてあるだけなのに、野外の展示で風に吹かれて綿が揺れると、この作品に込められたユーモアの虜になってしまう。その余韻を味わい深く感じ、気が付けば我が身は芸術の中にいた。
Back to Top